自分の能力について理解するために

 前回、「自分の能力を理解する能力」が重要だ、という話をしました。(https://tokyocare.jp/?p=2200)。「自分には何がどのくらいできるのか」を理解していないと、失敗をしやすくなる、という話でした。

 今回は、「自分の能力を正確に理解するために、何をするべきか」についてまとめます。

 「自分の能力の理解」は、次の①②③を繰り返すことで深まる場合が多いです。

①「今の自分には何がどのくらいできるか」を予想する

②「できる」と予想したことを、試しにやってみる

③やってみて、「実際はどのくらいできたか」を振り返る

 つまり、「自分には何がどのくらいできるのか」を頭で考えるだけではなく、実際に能力を試してみることが重要です。

 さらに、「試すだけで終わり」ではなく、「どのくらいできたのかを振り返ること(上記③)」がとても重要です。「○○くらいはできると思っていたけれど、実際は△△しかできなかった。自分の今の能力は、どうやらまだ△△のレベルらしい」といった振り返りを行うことで、自分の能力が正確にわかるようになっていくわけです。

 ただ、このような振り返りが苦手だという人は珍しくありません。例えば、「振り返ること」よりも「思いつくままに行動すること」を優先させすぎる人は珍しくありません。

そのような人が、

「難しすぎることにチャレンジする→失敗する→振り返りをしない→“自分の能力がどの程度なのか”に気づけない→だからまた難しすぎることにチャレンジする→失敗する→……」

 というパターンにおちいることは多いです。

 このため、「自分の能力がよくわからない」という人は、定期的に「振り返るための時間」をとることが重要です。それを一人で行うのが難しい場合、定期的にどこかの相談機関に通って(例えば大学生なら学生相談室に通うなど)、相談相手と一緒に振り返りをしてもいいかもしれません。

 もちろん当センターでも、ご希望に応じてそのような振り返りも行なっております。お困りの際はどうぞお電話下さいませ。

※ 本エッセイは継続的に更新されます。毎回、発達障害やそれに関連するお悩みをテーマとし、そのお悩みの理由や対処法を考える上で役立つ知識・考え方などをご紹介いたします。

お気軽にお電話をどうぞ


03-6801-8821
※ご来談のお申込みは、現在のところ電話のみです。メールやFAXでは受け付けておりません。
※電話での受付時には、通常5分縲鰀15分ほどかかります。当センターにお電話をした際にもし通話中であれば、大変恐れ入りますが15分縲鰀20分ほど時間を置いてから、もう一度お電話をくださいませ。
電話受付時間:
・日曜日縲恁似j日 午前10時縲恁゚後17時
・恐れ入りますが、祝日・その他センターの指定休日には、電話の応対はいたしておりません。
心理士の面接時間帯:
平日月曜日縲恣坥j日 午前10時縲恁゚後17時
・午後17時以降の面接を希望される方は申込時にその趣旨をお伝えください。担当者の時間調整が可能な場合には対応をいたします。

関連記事

  1. 続・知能検査の結果に違和感を持ってもいい

  2. 「言葉にしなくてもわかってくれる」という誤解

  3. 「もしかして私は発達障害?」の前に

  4. 目標は具体的に

  5. お子さんのやる気を高めるために

  6. 心配事に優先順位をつける

PAGE TOP
PAGE TOP